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秘密基地01管理人の日記。
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続・遠路遥々
Papa told me

相変らずのプータロー生活やってます。
いや、今時はニートとか言うんでしたっけ。
正直、家でごろごろしてるのも不本意なのですが
長旅からの帰郷で環境の変化にまだ慣れてないこともあって
当分の間は、積極的に活動したくないところです。
怠け癖が付いたとも言いますけどね。

それはそれとして
先日父に会いに行ったことを母に伝えたら
目を丸くして激怒。ビンタを二往復くれました。
往路はともかく、復路って思っていた以上に痛いです。

いきなりのことで呆気に取られてると
「透子。もう二度とあの人には会っちゃダメ。……お願いだから」
なんて言いながら、さめざめと泣くので
しばらくは、ひどい罪悪感に苛まれたのでした。

ただ、父が死んでないとは思ってたんだなと。

とにかく、父のことをもう少し知っておきたかったものの
母がそんな有様では聞くにも聞けず。
そうなると、まずは父がくれた「賢者の石」について
一度、じっくりと調べてみることにしました。

さて、調べ物と言えば、最近はインターネットらしいですが
ウチにはインターネットがないのでその便利さを享受できません。

ということもあってアナログな知識の宝庫、図書館に行きました。
入り口で蔵書検索もできるようなシステムになっていて
時代の進歩を否応なしに感じさせられましたが
施設の中は、それほど大きく変わっていないようです。
古い書棚には、みっしりと色褪せた背表紙が並んでいました。

その中でも特に古さを感じさせる一角が魔術書のコーナー。
魔術書?
明らかに異質な空気が漂っていましたが
それ故に手掛かりはここにあると感じました。

書棚の間へ歩を進めてみると、ツンとすえた臭いがします。
ざっと眺めながら、さっきの検索システム使えば
楽なんだろうなと思いはしましたが
なんとなく、それでは見つけられない気がします。

さて、それでは何を基準に見つけるか?
似たような背表紙、読めない文字、比べようもないところで
取っ掛かりなんてさっぱりありません。

しばし考え、父の“遺品”である手帳と似た
羊皮紙の薄い本を選びました。
最悪、端から順でも構わないなら、何らかの接点のあるとこから。


受付に本を持っていくと見覚えのある顔。
こないだ、父の事務所に居たお姉さんでした。
「あれ?」

「こんにちは。ご返却ですか?」
操作していたパソコンの画面から、私に視線を移した彼女は
あらこんにちはと、にこやかな挨拶をくれました。

「司書の資格もあるので、事務所が暇な時にこちらにいるんです」
本の裏見返しに挟まれたカードを裏返し
必要事項を記入するお姉さん。

「まぁ、大体は暇なんですけど」
そう言って、にっこり笑いながら本を渡してくれます。
なんとなく、申し訳ない気持ちになりながらも
こちらも負けじとニッコリ。

「はい、どうぞ。こちらが新しい個人カードです」
渡されたプラスチックのカードを弄ぶ私。
一応持ってきていたカードは、小学生の頃に作ったもので
紙製だったこともあり、高級になった感じが嬉しくて。

まぁそれはそれとして。
「あの」確認のため、聞いておきたいことがありました。

「私がここに来ること、もしかして、わかってらっしゃいました?」

一旦、キョトンとした表情を浮かべたあと
「さぁ、どうでしょう?」
お姉さんは意味ありげに微笑みます。

そう答えられては、それ以上聞くこともできず
にこやかなままの彼女に見送られて
結局その日は、そのまま帰ることにしました。

家に着き、母に見つからないよう自分の部屋へ。
とりあえず中身を確認してみると案の定、全く読めません。
何語かさえ判別できないほど崩れた文字と
縦書きなのか横書きなのかもわからない位に踊る行。

呆然としながら、しばらくページを繰ってみましたが
そもそも、まともな語学の勉強もしたことない私が
そんな正体不明の文字を読めるワケがないのですが……。

いや、ちょっと待った。
これは文字なんかじゃない。

数ページ捲った後、明らかに様子の違う1ページを見つけ
私は突然、そう思うに至ったのです。
その異質なページには、黄色い付箋に「ヒント:指」とだけ。

付箋を外し、そこに踊る文字風の何かを凝視して
ひとつの考えが浮かびました。
ページの中、一箇所だけにある赤い文字的なモノに指を当て
ゆっくりと思う方向へ、順繰りになぞってみます。
徐々に指先が温かくなっていく錯覚を覚えながら予感が確信へ。
明確に指の腹が熱くなってきたところで
ページ全体が波打ち、思いも寄らぬほどの煙が立ち上ります。
やった?やっちゃった?

これは恐らく、呪文の運指表なのです。
文字と思われたものは、運指の方向を表したもので
本自体が、なんらかの触媒としての機能もあるのだと思います。

そして間違いなく、この付箋を貼ったのは父でしょう。
私が図書館へ行くこと、そしてこの本を手に取ることも
計算の上で、お膳立てしていたに違いありません。

ゆっくりと晴れていく煙の下、ページ上に現れた
花丸にも似た文様は、父から「よくできました」と言われてるようで
なんとも、酷く癪に障るのです。ちぇ。

ここんとこあまりにも360にかまけ過ぎてて
人としてどうかと思わないでもないので、ちょっとSSなど。
タイトル通り、随分前に書いた「遠路遥々」の続きです。
落しどころを考えずに書き始めたので色々ブレてますが
とりあえず、話を膨らませられるところへ持って行けたかなと。

という内容を3か月半も放置してた訳なんですが
まぁ何とか形になったということで。
次回はいつになるだろか。あぁ。
comments(4) | -
コメント
いいですね!
ホームドラマ的な展開の最中に「賢者の石」がさらっとでてくる、日常から非日常に入っていく感じが。

と、遠路遥々の方を後から読んでしまったので、順番通りに読むとインパクトに欠ける気がしてしまいました。
続きを書いていって短編くらいにまとめることがあるようなら、こちらを導入部として構成を見直すと良いかも。

ともあれ続きも読みたいです。
2010/05/07 9:54 AM by りゅうご
ありがとうございます!

元々、日常を書きつつ、地味に非日常を匂わせる
というのがやりたくて書いたものなので
そう言って貰えると本望です。

そして、こちらを導入部にするってのは
確かに効果的かもしれません。ありがとうございます。
色々と説明不足な点は逆に大事だと思うので
その辺も踏まえて、いずれは再構成したいですね。

とりあえず、まずは次回を書いてからですね〜。
2010/05/08 1:36 AM by 湯沢原
うん、良いですよ〜
そして、続きをぜひ!
面白そうな映画の導入部を
見ている感じです。

「遠路遥々」、懐かしいー!
随分前のようで、つい昨日のことのようで。
タイムマシーンは意外に手元にあるものですね。うふ。
2010/05/11 3:24 PM by Hiroko
ありがとうございます!
今回は早めに続きも書き始めておりますが
行き当たりばったりなので、いつお見せできるか……。
ほんと、初回はもう3年前ですからね。
時が経つのは早いものです。

とりあえず次は「起承転結」の「承」の部分に当てるので
なんらかのアクションを起こす流れに持って行きます。
設定を、もうちょっと練りこまなくちゃいけませんね。
2010/05/12 7:47 PM by 湯沢原
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